ピーコックバス
PEACOCK BASS
総称:ピーコックバス
種数:16種
最大種:シクラ テメンシス(ツクナレ アスー, パボン グランデ)
学名:Chicla temensis
IGFA:世界記録29 lb 1 oz(13.19 kg)Santa Isabel Do Rio Negro, Amazonas, Brazil 2010/11/3
ピーコックバスには様々な呼び名があり、ブラジルではツクナレ、ガイアナではルクナニ、コロンビアやベネズエラではパボンと呼ばれます。
ピーコックバスとは主に英語圏アングラーからの呼び名で、尾鰭の丸い眼状紋がクジャクの羽を連想させることに由来します。
また、丸い目のような模様からアイ スポット シクリッド(Eye-spot cichlid)と呼ばれることもあります。
ピーコックバスの仲間は16種類とされており、現在も分類に関しては様々な意見があります。
最大種であるシクラ テメンシス(通称:ツクナレ アスー, パボン グランデ)は、ブラジルのアマゾン川水系、コロンビアおよびベネズエラのオリノコ川水系に分布し、最大で90cm 10kg以上に成長します。
トップウォータープラグへの反応の良さ、ジャンプや突進を繰り返す強力なファイト、釣り上げて感じる魚体の美しさ。
まさに、アングラーにとって世界最高レベルのゲームフィッシュです。
ピーコックバスは地域によって釣れる種類が異なるため、各国を巡りながら種類を集める楽しみ方もあります。
例えば、ツクナレ アスーの聖地とも言えるブラジルのネグロ川では、シクラ オリノセンシス(通称:ツクナレ ボーボレータ)とシクラ ニグロマキュラータ(通称:ツクナレ ポポッカ)が棲息しています。
また、ピラルクやピライーバ釣りの人気フィールドであるガイアナのエセキボ川では、ギアナ地方の特産種であるシクラ カタラクタエとシクラ オセラリスを釣ることができますが、ツクナレ アスーは生息していません。
近年では、ハワイやフロリダ、マレーシアや台湾、パナマやシンガポールなどで放流された個体が定着しており、日本から比較的近い東南アジアでもピーコックバス釣りを楽しむことができます。
ピーコックバスの生態はまだまだわかっていないことが多く、2006年に9種、2020年に1種追加されて学術的な定義として16種に分けられています。
16種の学名と主な生息国をご紹介します。
Cichla ocellaris, 1801(ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナ)
Cichla temensis, 1821(ブラジル、ベネズエラ、コロンビア)
Cichla orinocensis, 1821(ブラジル、ベネズエラ、コロンビア)
Cichla monoculus, 1831(コロンビア、ペルー、エクアドル、ブラジル)
Cichla nigromaculata, 1843(ブラジル)
Cichla intermedia, 1971(ベネズエラ、コロンビア)
Cichla mirianae, 2006(ブラジル)
Cichla melaniae 2006(ブラジル)
Cichla pinima 2006(ブラジル)
Cichla vazzoleri 2006(ブラジル)
Cichla jariina 2006(ブラジル)
Cichla thyrorus 2006(ブラジル)
Cichla kelberi 2006(ブラジル)
Cichla pleiozona 2006(ブラジル)
Cichla piquiti 2006(ブラジル)
Cichla cataractae, 2020(ガイアナ)